メインコンテンツへスキップ
シューケア・お手入れ 修理の基礎知識

靴ひもの長さの選び方|穴の数別の目安と測り方、交換のしかた

靴ひもの長さの選び方|穴の数別の目安と測り方、交換のしかた

靴ひもの長さは、商品ページの目安表で決めるより、今ついているひもを測るほうが確実です。穴の数ごとの目安は出典によって数字が違い、同じ5穴でも靴の作りや通し方で必要な長さが変わるためです。

この記事の主題は、ひもの長さと交換です。スニーカーの修理を相談できる場所については、別の記事で扱っています。

結論:目安表で決めず、今のひもを測る

手順は3つです。

  1. 今のひもを全部抜いて、まっすぐ伸ばして測る
  2. 靴の穴の数を、片側で数える
  3. 同じ長さか、少し長いものを選ぶ

穴の数は、測った長さが妥当かを確かめるために使います。ひもがすでに切れていて測れない場合は、穴の数と下の目安表を頼りにします。

靴ひもの長さが変わる要素

穴の数は片側で数える

靴ひもを通す穴を、ハトメ(アイレット)と呼びます。数えるのは、右足なら右足の片側だけです。左右を合わせた数ではありません。商品名に「4〜5穴用」のような幅があるのは、靴によって穴の間隔や通し方が違うからです。

通し方で余る長さが変わる

斜めに交差させるクロス、横に渡すストレート、穴の上から通すか下から通すかなど、通し方によって余る長さが違います。今の通し方から変えるつもりなら、長めを選んでおくと調整しやすくなります。

靴の種類(革靴・ブーツ・スニーカー)やひもの太さも、必要な長さと通しやすさに関わります。これらは後の章で説明します。

今のひもを測る3ステップ

1. ひもを抜いて伸ばす

靴ひもを一番上の穴から順に全部抜きます。抜く前に、通し方をスマホで撮っておくと、あとで戻すときに迷いません。

2. 端から端までを測る

ひもをたるまないように伸ばし、定規かメジャーで測ります。先端の樹脂の部分(セルロイドなど)も長さに含めます。左右で長さが違う場合は、長いほうを基準にします。

切れてしまったときは、切れていない側のひもか、もう片方の靴のひもを測ります。

3. 穴の数を数えて、長さを決める

測った長さと同じものがあればそれを選びます。ちょうどの長さが見つからないときは、少し長いものを選んでください。結んだあとの余りが、穴から20〜25cm前後になるのが一つの目安です。短すぎると結べず、長すぎると踏んで引っかかる原因になります。

穴の数別の長さの目安

革靴やブーツ向けの、片側の穴の数ごとの目安です。商品や靴によって幅があるため、あくまで確認用として使ってください。

片側の穴の数 長さの目安
3穴 55〜65cm前後
4穴 60〜75cm前後
5穴 80〜95cm前後
6穴 90〜100cm前後
7穴 100〜120cm前後

穴の数が同じでも、メーカーの表記が表と一致しないことがあります。表の数字と測った長さが大きく違うときは、測った長さを優先してください。

靴の種類別の考え方

革靴

ドレスシューズは穴が3〜5つのものが多く、目安表の範囲に収まります。穴が小さいので、細めのひもが通しやすい靴です。

ブーツ

丈が上がるほど穴の数が増えます。7〜8穴以上の編み上げは、目安表よりも測った長さを頼りにしてください。穴のほかにフック(ひもを引っかける金具)が付いている靴は、穴の数だけでは長さが足りなくなります。フックの数も含めて数えます。

スニーカー

スニーカーは穴の数より靴の丈で選ぶ商品が多く、ローカットは120cm、ミッドカットは140cm、ハイカットは160cm前後が一つの目安です。こちらも、今のひもを測るのが先です。

丸ひも・平ひも・ろうびきの選び方

形と加工で、見た目と使い心地が変わります。

  • 丸ひも:ドレスシューズに使われることが多く、穴に通しやすい。結んだときのフィット感は、平ひもよりやや出にくい
  • 平ひも:幅があり、ほどけにくいといわれる。カジュアルな靴や歩く機会の多い靴向き
  • ろうびき:ひもに蝋を含ませたもの。光沢があり、ほつれにくい。商品によっては滑りやすく、ほどけやすいこともある

太さは、穴に通るかどうかで決めます。3mm以下が通しやすいとされますが、穴が小さい靴では、太いひもは通らないことがあります。今のひもと同じ太さを選ぶのが、いちばん失敗が少なくなります。

靴ひもの交換のしかた

  1. 今のひもを、一番上の穴まで全部抜く
  2. 新しいひもの中心を、一番下の穴の位置に合わせる
  3. 左右の長さをそろえて、下から順に通していく
  4. 一番上まで通したら、左右の余りが同じか確かめる

外すときに撮った写真と見比べながら通すと、通し方を間違えにくくなります。履いてみて、きつい、またはゆるいと感じたら、少し調整します。

先端がほつれた・取れたときの応急対応

ひもの先端の樹脂が取れて繊維がほつれると、穴に通しにくくなります。通らないからと無理に押し込むと、繊維が広がって、さらにほつれます。

応急処置としては、ほつれた部分を細いテープで巻いて固めると通りやすくなります。ただし、これは一時的なしのぎです。ひもは、靴本体と比べて交換しやすい消耗品なので、ほつれがひどい場合は新しいものに替えるほうが確実です。

穴が傷んでいるときは、店に相談する

ひもを替えても締まらない、ひもの通りが悪い場合は、ひもではなく穴の側が傷んでいる可能性があります。次のような状態です。

  • ハトメの金具が外れた、ぐらぐらする
  • 穴の周りの革や生地が裂けている
  • 穴が広がって、ひもを締めてもゆるい

こうした傷みは、ひもの交換では直りません。自分で補修するのも難しいため、靴修理店に見てもらう選択肢があります。対応できるかどうか、料金や期間は、店舗や靴の状態によって異なります。見積もりを取ってから判断してください。近くの靴修理店を探すときは、もよりペアのような、地図から靴修理店を探せるサービスも使えます。

よくある質問

Q. ひもが短くて結べません。結び方で何とかなりますか?
結び方を変えると、長さをいくらか稼げる場合があります。ただ、足がきつくなりやすいので、長めのひもに交換するほうが無難です。

Q. 長すぎるひもは、切ってもいいですか?
切ること自体はできますが、先端の処理が必要になり、ほつれやすくなります。まずは結び方で余りを減らす方法を試して、それでも長すぎるなら、合う長さのひもに替えてください。

Q. 左右で長さが違うのは、不良品ですか?
通し始めの位置が左右でずれている場合があります。左右の長さがそろっているかを確かめて、そのうえで違いが大きいなら、購入先に相談してください。

Q. 片方だけ交換してもいいですか?
できます。ただ、色や太さ、光沢が違うと、見た目に差が出ます。左右セットで売られている商品が多いので、両方替えるのが一般的です。

まとめ

  • 長さは、今のひもを抜いて端から端まで測って決める
  • 穴の数は片側で数える。目安表は、測れないときの確認用
  • ブーツの編み上げやフック付きの靴は、目安表より実測を優先する
  • 先端のほつれは、テープで応急処置できるが、ひどければ交換する
  • 穴や金具が傷んでいる場合は、ひもでは直らないので、靴修理店に相談する。店探しにはもよりペアも使える

買う前に、まず今のひもを測ってみてください。